世界でいちばん幸せな男

この本はアウシュビッツを生き延びたユダヤの人の話です。

ユダヤ人ということだけで、ナチスに虐待されたが、その時代に技術を習得しその技術を活かして生き延びた結果、どのような気持ちになったなど大変深い言葉が綴られている。

 

人間の体は最高の機械だが、精神的な活力がなければ動かない。食料がなくても数週間、水がなくても数日は生きられるが、希望がなければどうだろう?まわりの人々への信頼がなければどうだろう?おそらく体は故障して、壊れてしまう。

 

憎しみは病気、がんのようなものだ、敵を倒すかもしれないがそのうち自分自身も殺してしまう。

 

自分の不幸を他人のせいにしてはいけない。自分に人生は楽だったと言った人は過去にひとりもいないが、人生を愛せば少しは楽になる。人生を憎めば、生きていられなくなる。だから私はやさしくあろうと努力する。

中略

自分がほほえめば、世界がほほ笑む。人生はいつも幸せとはかぎらない。つらい日もたくさんある。しかし、生きているのは幸運だ。それを忘れてはいけない。その意味では、いま生きているだれもが幸運だ。ひと呼吸ひと呼吸が贈り物だ。人生は美しいものにしようと思えば、うつくしいものになる。幸せはあなたの手の中にある。

 

わたしの復讐は 世界でいちばん幸せな男になることだ。

私達は大きな社会の一部であり、すべての人が自由に安全に生きられるよう尽力すべきだということを、私は幼いことに教わった。(中略)それはどんな仕事にもいえる。この仕事は大切なことをしている。わたしたちが住むこの世界に、ささやかかもしれないが、あなたの一部が貢献している。これを忘れてはいけない。今日のあなたの努力は、あなたが出会うことのない人たちにも影響を与えている。よい影響を与えるか、悪い影響をあtが得るかは、あなた次第だ。毎日、いや一分ごとのあなたの行動の選択が、知らないひとを元気づけたり、がっかりさせたりする。選ぶのは簡単だ、そして、選ぶのはあなただ。

 

やさしさはなににもまさる富だ。小さな親切は自分が死んでも残る。やさしさと寛大さ、そして仲間への信頼はお金よりも大切だ。次の言葉を作者は人生の指針にしている。

 分かち合える愛が、いつもたくさんありますように、

 健康でたくさんいきられますように、

 大切に思ってくれる友がたくさんいますように。

 

無駄話

 今、黒川伊保子さんの「対話のとりせつ」を読んでいるが、無駄話をすることの効果がいろいろ書いてある、平成から社会人になった身としてはいろいろ変わったと実感するとともに、社会人なりたてのときは無駄話をすることでコミュニケーションを取ってきたことを思い出した。

 また、今日は無駄話に付き合ったことを思い出した、労働基準局で仕事をしているがだいたいはいろんな悩みや相談なのだが、自分の主義主張を延々と話す人にあたってしまった。コロナワクチンは殺人兵器、官僚は天下りをしている等々、途中2回ほど、主義主張ではなく相談事を話していただくように促したが全くそのようにはならず、主義主張、世の中への不満を話続ける。最後にこの内容が続くのであれば電話を切らせていただくことを了承して通話は終了した。

 声から年齢的には70歳から80歳だと思うが、思っていることを話す相手はいないのだろうと思う。確かに一方的に話をしていて聞いてくれる人がいれば幸せかもしれない、しかし聞いている方はたまったものではない。それも仕事中に全く関係のない話で時間を取られるのは勘弁してほしい。

 ただ、年配の人の特徴だとは思わない、私が30歳ぐらいの時、同級生3人と飲んだ時一人がまったく同じタイプであった、対話とは言葉のキャッチボール、相手が話したいと思うポイントに球(ネタ)を投げる。そしてその球を大きくしてまた別の人に投げる。たまに自分も球を投げる。心地よい関係を作り心地よい時間を過ごすには、相手を思う優しさが必要だと今日の老人の電話で再確認することができた。

 ありがとう、電話を書けてきたおじいさん。

履歴書

7月の日本経済新聞私の履歴書ほ大変勉強になつた。内側から見ると違うという人もいるかもしれないが、復活劇を見ると魚谷さんの力はすごいものがあるのだろう。特に人を大事にして、マーケティングで会社を成長させてきたその熱意を見習っていきたいと思った。

現場を回って問題を明確にし、社員を元気にして会社を盛り上げる。自分にできることを全力で取り組んで社会に貢献していきたいと思う。

動的平衡を考えてみた

先日大阪万博に行ってきて、福岡伸一さんプロデュースの動的平衡館も入ることができた。そこでは万博のテーマとは逆の死について考えさせられたが、未来を考える時今を行きていることについてそれが奇跡であり、その一日一日を大事に過ごして行くことの重要性を意識することができた。

動的平衡を保ちながらいつか終わる命を大事に使いながら生きていくのが自分に与えられた使命であると思う。

その動的平衡館の建物のプランニングから展示までどのような経緯で完成したかわかる本を読んだが、多くの人、企業の協力が必要であり、その協力していただいた企業のトップとの対談も大変興味深く、中でもジャパンマテリアルの田中社長のお言葉が印象に残っている。

それは田中社長がお母さんからの教えとして紹介されている、「俺が、俺がの「我」を捨てて、おかげ、おかげの「下」で生きなさい」というのと。田中社長が祭りを見て神輿の上に乗りたいと母親に言った時「担ぎ手の気持ちが分からずに、上に乗っちゃ駄目だよ」という教えです。働いている人々の気持ちを理解せずに社長になることは許されないと思われたというところです。

これは、社長だから覚えておかないといけないのではなく、人として生きていく中で大変重要なことだと教えていただきました。

 

転職した理由

入社から34年勤めた会社を辞め、転職した会社も1年9ヶ月で辞めた。一社目は役職定年が見えて、自分の思う面白い仕事ができないのがひとつの理由、もう一つが仕事に対する考えが全く違う上司の元で働くのがストレスに感じていた事。転職して小さな会社でいろいろできるかと思っていたら、転職先は昭和の考え方の社長のワンマン体制。新しいことはできず、社長の思いついたどうでもよい仕事に振り回される日々。

思いつきではなく、しっかり考えて仕事の指示をしてくださいと顧問を通じて上申したら、嫌われて役職を外される始末。

自分が楽しいと思える仕事ができないのがこんなに辛いのかと気づき、非常勤の公務員に転職。そして空いた時間はキャリアコンサルティングと、やりたかったことに取り組めるようになった。

ここまでたどり着くのに5年かかったが、たどり着くことができる自分は幸せなんだろうと思えるようになってきた。

 

1社目は海外勤務や転勤で色々な場所を経験し、それらの経験があってこそ今の仕事ができている、人間万事塞翁が馬なのかもしれない。

モリタク がん闘病日記

久しぶりに、一気に読んでしまった本である。がん闘病についは半分ぐらいのボリュームだが、すごくロジカルで自分のポリシーに従って治療に向き合われたのが良くわかり、後半はモリタクさんがやりたかったことがてんこ盛りだった。

今を大事にやりたいことを全力で取り組んで来たからこそ、がんで余命宣告されてもやり残したことは無いと思えるのだろう。

今の自分は2社目を退職して給与が下がったことにこだわり、やりたいことができていることに不満を抱いている。しかしこの本を読んでお金はなんとかなり、家族も独り立ちしていれば自分のやりたいことをやっていいし、それができるのがとても幸せだと言うことに気付かされた。

あとがきにある山崎元さんの書籍で[金持ちを目指すのではなく、面白いと思える仕事を通じて、必要な程度のお金を稼ぐことができればそれでいい]と書かれており、お金がたくさんあっても、幸せになれない、それよりずっと大切なことは自分が、面白いと思える仕事を続けること。

ここまで読んで、この本がとても素晴らしいと気づくことができた。

僕には鳥の言葉がわかる

僕には鳥の言葉がわかる

鈴木俊貴著

 

東京大学准教授で動物言語学者であるが、最初は鳥好きの青年がシジュウカラの研究を行う中で、シジュウカラの言葉についていろいろ解き明かしていく内容ですが、すごく読みやすく、作者の探究心とともにシジュウカラの言葉、会話を観察だけでなく、仮説を検証するためにテストを繰り返して立証していくことが具体的かつわかりやすく書かれている。

一つのことを突き詰めることで、動物言語学という分野をつくり、過去から信じられていた人間だけが言語を持っているという常識を覆していくのが大変痛快であり、研究者の凄さを思い知った本です。

これはぜひ、小学校高学年から中学生に読んでもらうことで、物事への取り組み方を知ってもらえる良書だと思います。

当然大人でもいろいろな面で勉強になること請け合いです。